五島列島のご紹介

長崎県内よりジェットフォイルで西の海を渡る事1時間ちょっと。到着したのは、日本最西端に位置する島「五島列島」

九州長崎の西方100kmに浮かぶ大小140余りの島々からなり、黒潮の漁場を持つ島の為、その海域で獲れる海の幸は非常に美味であり、五島産の海産物は日本全国の食通から絶大な支持を受けている逸品ばかりです。

この五島列島は『幻のうどん』とも呼ばれる五島手延べうどんがある「新上五島町」と、五島列島の中で最も大きい「福江島」を主として、大小様々な島によって構成される「五島市(下五島)」に分けられます。

また、歴史を見ると遣唐使船最後の寄港地や海外貿易の拠点として栄え、カトリック教会や神社仏閣、城跡など数多くの歴史遺産が残っています。



大瀬崎灯台

高さ100M~160Mの海蝕断崖が延々20Kも続く雄大な景観は絶品。

その中心部に位置するのが大瀬崎灯台。明治12年に建設されたが、昭和46年に老朽化のため現在の灯台に建て替えられた。台場は海面から82Mの高さにあり、長年海の男たちを見守り続けている。

近くの展望台から一帯の断崖群を鑑賞すると、潮の流れや日光の具合によって海の表情が刻々と変わり、一日眺めていても飽きない。

目を反対側に転じると、写し絵と詠われた玉之浦湾が眼下に広がり、柔と剛の景観を満喫できる。


鬼岳

福江島南岸に吹き出た鬼岳火山群は、シンダーコンと呼ばれる珍しい火山です。

500万年前に噴火した楯状火山(アスピーテ)の上に5万年前の臼状火山(ホマーテ)が重なり合ってできたもので、鬼岳、火ノ岳、城岳、箕岳、臼岳からなっています。

その中の鬼岳は、全山芝生に覆われ、古くから市民の行楽地として親しまれてきました。

中腹にある展望所からは、眼下に福江市街、福江港外に点在する島々を望め、訪れる人たちの心を癒してくれる。

周辺は観光施設が整備され、福江島観光の拠点になっています。


高浜海水浴場

五島市からバスで約一時間。夏期には臨時バスも運行されます。

真っ白い砂浜と澄みきった海。

五島で最も人気のある海水浴場で、日本の渚100選、環境庁の日本の海水浴場55選にも選ばれており、‘04年には日経新聞で、日本で1番美しい海水浴場にも選ばれました。


水ノ浦教会

風光明媚な水ノ浦の入江を望む丘に白亜の天主堂が立つ。

明治13年(1880)パリ外国宣教会ザルモン師によって創建され、その後現在の天主堂が昭和13年(1938)に完成された。

木造教会堂として最大の規模を誇る。青空に尖塔がそびえる光景は絵になる美しさだが、この地もまた明治期における迫害の舞台となった。

天主堂からさらに坂道を上った場所には、キリシタン牢跡の記念碑が立ち、殉教の悲劇を伝えている。


堂崎教会

明治12年(1879)、禁教令解除後の五島における最初の教会として設立。

キリシタン復活の拠点として、小ヴァチカン的な役割を果たしてきた。
赤レンガ造り、ゴシック様式の現在の天主堂は、明治41年(1908)に五島初の本格的洋風建造物として建てられたもの。

信徒にとっては、長く厳しい弾圧時代の受難と勝利のシンボルであり、巡礼者が絶えない。現在も月1回ミサは行われるが、その内部は資料館となっており、隠れキリシタンがマリアに見立てて礼拝したマリア観音など受難の歴史を物語る資料が展示されている。

庭園にはこの教会を設立したマルマン神父と、現天主堂を建てたペルー神父、日本二十六聖人の1人であるヨハネ五島の像が、教会を見守るようにして立っている。 (県指定有形文化財:昭和49年指定)


五島のお盆と夏祭り

五島各地にチャンココ、オーモンデ、カケなど先祖の霊を慰める念仏踊りがお盆行事として伝承されている。

いずれも浴衣掛けに腰ミノをつけ、首から吊した太鼓を打ちならしながら舞う南国風の踊り。

五島市中心部には、お盆になると、周辺地区の青年団で結成したチャンココ踊りの一行が繰り出し、お盆ムードを盛り上げる。

五島市大浜地区では、お盆直前に初盆の家々を巡り、故人の霊を慰める習わしがある。

五島のお盆は、念仏踊り無しには…。大津地区のチャンココは、県の無形民俗文化財に指定されている。


福江島の夏祭り

五島の夏は帰省客や観光客で最も華やかな季節。

各地で夏祭りが催され、島の夏を共々に楽しむ。

8月10日ごろが富江まつり。

その翌日あたりがペーロン大会を目玉にした三井楽夏祭り。

夏は島民にとって心躍る季節です。